
Column
コラム
みんなで考える、これからの市政。あなたも一緒に考えてみませんか?
Vol.5
補助金きたー!…って喜んでて大丈夫ですか?
現在、備前市では現市長が国からさまざまな補助金を引っ張ってきてくれているそうですね。それで未来への投資ができているとか。備前市が負担するお金はほんの少しで済むなんてラッキーですね!
本当にそんな上手い話があれば素敵ですよね。
でも、それについて少し一緒に考えてみませんか?


え?どういう意味ですか?


補助金をあてにしていますが、3つの箱もの*建設費用総額約86億円のうちの30%、約26億円は市民の負担になります。(グラフ参照)
※旧アルファビゼン・新美術館・新図書館

さらに施設は建てるときよりも建てた後の方がお金がかかるということを聞いたことはありませんか?いわゆる “ランニングコスト”というやつですね。それらはすべて市、自らが負担しなければなりません。

えっ…そういえば家や車を買うときも維持費のことを考えて選びますね…
そうなんです。しかも公共施設の場合は、私たちの大切な税金が使われるわけですから、もっと慎重に、いろんな視点からランニングコストを考える必要があります。
一般的には施設の維持管理や定期的な大規模修繕、解体まで考えたトータルの生涯費用を計算すると、建てるときの建設費用の3~4倍かかると言われています。



なるほど…家を買ったあとも、意外と光熱費などの費用、メンテナンス費用などもかかるなと実感しています。さすがに解体のことまでは考えていませんが、ボロボロの空き家が放置されているのも解体費用の問題だ ったりもしますよね…でも公共施設も老朽化して解体が必要になったときは、また国からの補助金をもらったらいいのでは?
そのような考え方も一理ありますね。しかし、この先も常に国から補助金が出る保証はありませんよね。国の財政も限られており、将来は今ほど手厚い支援が受けられない可能性も十分にあります。


確かに…30年後40年後を考えると補助金に頼りきるという発想ではまずいのかも…


そういえばそういった将来の見通しについて、私たちはどれくらい議論されているのか知るすべがありません…結局のところ、建てた後のことまでしっかり考えておかないと、未来への投資どころか未来の世代に大きな負担を残すことになってしまうんですね。
はい。補助金はあくまで“きっかけ”や”支援”であって、全てを肩代わりしてくれるものではありません。未来にわたって維持し続けられるか、という見通しを立てておくことが最低限必要ではないでしょうか。
そうなんです。今を生きる私たちの決断が、次の世代にとっての“資産”になるのか、それとも“負債”になるのか。その分かれ道に立っていると言っても過言ではありません。


なるほど!未来の子どもたちのためにも、私たち一人ひとりがよく考えて、選挙で意思表示をすることが絶対必要なの だと実感しました。
ありがとうございました。
